2020年2月28日

シロップのツアーファイナル追加公演【SCAM:SPAM:SCUM】の無観客ライブ1日目をニコ生で見ました。以下ネタバレあるのでまだニコ生見ていない人は読まないでね。


■ 「実弾」で始まったライブはレア曲祭りだった。もうほとんどがレア曲。アルバム「Mouth to Mouse」「syrup16g」「Hurt」からの曲が中心。「ラファータ」「向日葵」「バナナの皮」とか聴けたの嬉しかったなあ。興奮したのは「メリモ」からの「Everseen」。めっちゃかっこよかった。五十嵐はギターも歌も絶好調。ここまで調子が良いの、なかなかないんじゃないかっていうくらい良かった。中畑さんとキタダさんはいつも通りすごい。ただただすごい。でも配信だとキタダさんの手元とかも見れるのがいいよね。五十嵐はときどき12弦のギターを使ってたんだけど、音がめちゃくちゃ良かった。本編最後の「旅立ちの歌」の「君とまた会えるのを待ってる」にまんまとグッときてしまう。アンコールの「Sonic disorder」キタダさんがかっこよすぎ、「天才」は中畑さんがかっこよすぎ、PCの前で叫びそうになる。その流れで「coup d'Etat」「空をなくす 」。最高だ。シロップは世界一かっこいいロックバンドです。引きの映像でステージの3人が映った絵もかっこよすぎる。あと何度も何度も言われていることではあるけど、3ピースでこの音って凄すぎるよね。ギター1本なんですよ。五十嵐は最初ちょっと顔がむくんでいるように見えたんだけど、ライブが進むにつれて顔がキラキラしてきたというか生き生きしてきた感じがした。ライブって演奏している人も生かすし、見ている人も生かすんだなあと思いましたね。そしてそれは全然配信でも伝わる。そりゃ生の方がいいけど、画面越しでも五十嵐の叫びは伝わるんですよ。それからダブルアンコールで登場した五十嵐は緑のグレッチを持っていた。そして始まったのは、、、なんと、、、「汚れたいだけ」。えーーーーーうそだろーーーーーそんなことある?!?!汚れたいだけ?????えーーーーーーーーーー、なにこれ、なんだこれ、シンクロ?もう頭の中はパニック状態で画面を眺めた。うそだろ、五十嵐が「汚れたいだけ」を歌っているぞ。。。野音以来か?十何年ぶりか? そしてこの演奏が素晴らしすぎた。シロップって激しい曲もかっこいいけど、こういう「汚れたいだけ」とか「正常」とかで爆発するのが、本当にすごい。混乱した頭でこの曲を聴いていたら、この数日間のもやもやドロドロした感情や、つらさや疲労や、そういうものが全部洗い流されていった。まじですごい曲だ。延期公演でも「汚れたいだけ」だけはやってほしいなと思った。曲が終わり、メンバーがはけて、最後に「汚れたいだけ」のアウトロのピアノが流れてライブが終わったんだけど、そういえば最初のSEにもこれが流れていたことをその時思い出した。循環している!


■ 今回の事態で、シロップがこのお知らせを出したとき、私はちょっと感動してしまった。
www.syrup16g.jp
バンドやアーティストがどんな決断をしようとも、こちらはそれに何かを言う立場にはないし、どんな決断をしようともその決断を否定したくない。それぞれいろんな規模だったり事情だったり価値観だったり社会的責任の負い方があるだろうから。ただ、それでも、シロップが、全方向のリスナーを切り捨てない決断をしたことが嬉しかった。嬉しかったんです。シロップはいつも突然リリースやツアーの発表をしたり、盛大にお休みしたり、グッズはクソダサかったりして、世間からは無愛想で身勝手で変なバンドだと思われているかもしれないけど、本当はリスナーのことをちゃんと考えてくれている誠実で優しいバンドだということを私は知っている。そう、syrup16g の半分は優しさでできています。もう半分はたぶん愛。この素晴らしい対応をしてくれて、素晴らしすぎる無観客ライブを届けてくれた、syrup16gダイマスさんと若林さんと全てのスタッフさんを私は尊敬します。本当にありがとうございました。これからしっかり食べて、筋トレして、免疫力つけて、絶対に延期公演まで生きるぞ。楽しみにしているから、シロップもどうかお体に気をつけて。。。特に五十嵐。