2020年3月1日

2月29日
シロップのツアーファイナル追加公演【SCAM:SPAM:SCUM】の無観客ライブ2日目もニコ生で見た。


またしてもレア曲ばかりで心が追いつかない。1曲目が「もったいない」。もったいない!大好きだー!シロップ大好きだー!!! 2曲目、まさかの「手首」。これはレア中のレアやないか。。。たぶん最後にやったの2004年とかじゃないですかね。いや〜、好き。そんで、3曲目は「末期症状」。もう発狂である。8曲目で「I'm 劣性」もやったし、「HELL-SEE」から結構やってくれたのが嬉しかった。「HELL-SEE」ほんといいよね。。。あと「Mouth to Mouse」やったのも激レアだよね。ねずみ年だからやったのかしら。そんな中、私が一番グッときたのは「You Say 'No'」。この曲も例の12弦ギターを使っていたのだが、ものすごく美しい演奏だった。心の中に虹がかかるような。なんて美しい曲、なんて美しいバンドなんだろう。今日も五十嵐のギターと歌は絶好調で、そんな最高の状態で「光のような」を聴けたのも嬉しかった。(十六夜ツアーで聴いた時は、ちょっと喉の調子が悪かった時だったので)。「Thank you」の中畑さんのコーラスも最高だった。私は「Thank you」結構好きです。軽快でカジュアルなシロップも好きなんです。アンコールで「神のカルマ」をやったのも偶然だけど皮肉が効いていてよかったし、その後の「生活」からの「落堕」でもう完全に最高を更新した。「落堕」は見るたびにどんどん、どんどんすごくなる。ダブルアンコールは「Reborn」。武道館でこの曲を聴いた日を思い出す。12年前のこの時期、3月1日。12年前かあ。あの日は、もう二度とシロップに会えないと思っていた。それが今、十何年かぶりのレア曲がこんなに演奏されるのを見れた。なんだか不思議だった。ある意味、究極の一対一でこのライブを見れたことは、逆に良かったんじゃないかとすら思った。


3月1日
NUMBER GIRL TOUR 2019-2020『逆噴射バンド』追加公演の無観客ライブをYouTube配信で見た。私はナンバーガールのライブって生で見たことがない。一度見てみたい気持ちはあるけど、私よりもっと熱狂的に好きな人がたくさんいることを知っているので、なんかちょっと遠慮している。なので今日の配信も大変ありがたい。そしてはじまったライブは、エグかった。音が、エグい。これがナンバーガールかー、そうか、これがナンバーガールか。はー。いやー。なるほど。そんで、やっぱり私は田渕ひさ子ばかり見てしまった。ギターってすごい。ギターっていいよね。かっこいいなあ。。。
森山未來のくだりも度肝抜かれたし。普段だったらできないことを、無観客だからこそできることをやるという、この窮地を逆手に取ってエンターテインメントにしてしまうというのが、本当にかっこよかった。ああ、これがナンバーガールか、と思った。だってあんな曲、あんなリフ、これまで誰も思いつかなかったもんね。それと同じで誰も想像してなかった演出を入れてきた。すごい楽しかった。


シロップのニコ生1日目は最大18000人、2日目は15000人、ナンバガYoutubeは50000人くらい見ていた。シロップの新木場スタジオコーストのキャパは2000人、ナンバガZepp Tokyo のキャパは2500人だということを考えると、シロップは約9倍、ナンバガは約20倍だ。すごい。「無料だからじゃん」と言う人もいるかもしれないし、実際有料だったらもっと人数は減ったかもしれないが、無料でもこれだけの人数が見たということはこれがきっかけで音源をちゃんと聴く人もいるだろうし、次のライブに行きたいと思う人もいるだろう。シロップはこの放送後、グッズのパーカーが売り切れていたし、無料で視聴して感動した人の中にはグッズ購入などで還元しようと思う人もいる。今の状況に絶望して、どうしていいか分からない人は、シロップとナンバーガールがロックバンドとして提示した代替案を参考にするのもいいんじゃないかと思う。(これこそオルタネイティブだ)シロップはすごい曲とすごい演奏とこれまで築いてきたスタッフやリスナーとの信頼関係があれば配信でもちゃんと伝わるということを証明したし、ナンバーガールは制約された条件と環境の中でもアイデア一発でいつも以上のパフォーマンスを見せることができるということを証明した。なんか、私は、こういうなるべく誰もつらくならない方法で音楽を届けたシロップやナンバーガールのライブこそが、「伝説」とか「後世に語り継がれる」とかいうものであってほしいなと思いますね。