1 Forever/YKIKI BEAT
2 Butter Sugar Cream/Tomggg
3 Something Good/the telephones
4 Let It Happen/Tame Impala
5 Lifted Up(1985)/Passion Pit
6 逆光/People In The Box
7 Thank you/syrup16g
8 ぼんくらベイビー/土井玄臣
9 dope friction/the north end
10 BLUE/group_inou
1位はYKIKI BEATの「Forever」。
「バンド=かっこいい」という方程式が2015年も存続したのは、YKIKI BEATがいたからです。
2001年のストロークス登場後、「日本からのストロークスへの回答」をいくつものバンドがやってはみてはいたんですね。だけどこれはめちゃくちゃ困難なミッションでした。なぜなら本家がパーフェクトにかっこいいから。「やっぱりストロークスの方が何倍もかっこいいね」となってしまうのです。この「ストロークスへの回答」ミュージックを聴いてモヤモヤするという状況は、2000年代初頭から十数年にわたって私の中で続いていました。そして時は経ち2015年、この状況についに華麗に終止符を打ったのがYKIKI BEATでした。
あ〜かっこいいな〜。特に「Forever」は、どこをどう切り取ってもかっこいいです。かっこよすぎて、聴いているとき何度も「フフっ」て笑いました。人はかっこよすぎる音楽を聴くと笑ってしまいます。
2位はTomgggの「Butter Sugar Cream」。
これは曲のクオリティーに驚かされました。音と音の間隔の絶妙さ、音の軽やかさと華やかさ、品の良さ。それらが絡み合って、何度聴いても色褪せず、何年も耐えうるだろう強度を持ったトラックになっています。
丸みのある電子音楽は、rei harakamiから続く、日本の音楽の一ジャンルになりつつあるのではないかと思っています。そのなかで「Butter Sugar Cream」は2015年現在の最先端だと思います。
かわいい、しなやか、絶妙な間。日本の美の三拍子が揃った、国宝みたいな曲です。
3位はthe telephonesの「Something Good」。
「Something good for you/Someday we will die」という必殺フレーズ。すべてはこれに尽きます。2015年のみならず、これまでの人生の中でも、トップレベルの必殺フレーズでした。石毛輝という人間が音楽をやってきた理由と歴史、思いのすべてが、ここに詰まっている気がしました。それは私が音楽を聴いてきた理由とも一致していました。
「Something Good」はthe telephonesをまるごと表しているかのような曲だと思いました。究極にエモくて、究極にせつなくて、究極の愛がある。そういうバンドだったように思います。不器用にでも音楽を愛していたthe telephonesと、かつての自分に「おつかれさま」と言って2015年を終えたいと思います。
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