以前「ICE BOY」っていう曲のMVを見て、気になっていた「BALLOND’OR 」っていうバンドを、やっとちゃんと聴いてみました。
まず、気になっていた「ICE BOY」っていう曲は、「MIRROR MIND」というアルバムに入っているんですけど、最初はまるで、MO’SOME TONEBENDER の「ばちかぶれ!」みたいなテンションなんですよ。「もう無理だ!」って叫んだり、メンバー二人が一緒に叫んだり。それが途中で急にキャッチーなメロディーを歌い出したりするんです。この曲だけじゃなくて、どの曲もわりと展開が想像つかなくて面白いんですよね。そこからそこに行くのか、みたいな。でも不自然じゃないというか、つぎはぎ感がないんですよね。
あと、この曲で私的にキラーフレーズだったのが、「京王線の線路歩いてハシエンダまで行けたらな」っていうところでした。MVを見ていたときも、このフレーズに持っていかれたんですよ。
説明するのも野暮かもしれませんが、「ハシエンダ」っていうのはイギリスのマンチェスターにかつてあった伝説のクラブなんですが、
京王線って確かに、酔っているとき、そんな風に勘違いさせる魔力があるんですよね。
渋谷にも新宿にも吉祥寺にも高尾山にも行けるじゃないですか、京王線って。
だから、ハシエンダにもちょっと行けそうな気になるんですよね。
息苦しさの果てで、アルコールに溺れてハシエンダの夢を見るような、そんなロックバンドがちゃんと存在するのってすごくいいなって、私は思いました。
次に、私がすごく好きなのが、「Blue Liberation」っていうアルバムに収録されている「華麗なる季節」という曲です。
この曲は、なんというか、とてもキラキラした曲なんですが、「yeah」っていうところで、私は神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴りやまないっ」を思い出したんですよ。あの曲で、の子が「yeah, yeah, yeah」って歌ってたじゃないですか。あれを聴いたときの、なんとも言えず、身体の底から湧き上がってくる感じを思い出したんです。
ロックバンドって、「yeah」だけでどこまで人の気持ちを飛ばせるか、それが全てなのかもしれない。BALLOND’OR の曲を聴いていると、そんな風に思います。あと、この曲はギターソロもめちゃくちゃかっこいいです。
もう1曲挙げるとすれば、「BLOOD BERRY FIELDS」というアルバムの 1曲目「Strawberry Rider」も良いです。
これはシューゲイザーなんですよ。他の曲もなんですけど、このバンドって、所々にシューゲイザーの要素があるんですよね。たぶん、それが私は好きなんだと思います。シューゲイザー大好き人間なので。
というわけで、2019年2月は「BALLOND’OR 」っていうバンドをよく聴いていました。
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